ネットをはじめてもう十数年、公共施設のパソコンで国際交流のためにネットでペンパルコミュニティに登録したことがきっかけでした。
学生時代から異文化や海外の方とのコミュニケーションに関心のあった私が、メッセージでのやり取りを始めたのがメールやメッセンジャーを使っての交流でした。
はじめはメールで恐る恐るつたない英語であいさつや趣味、異文化に関心を持っていていることなどの自己紹介とどんな人と交流したいかなどをそこに記入して期待しながら待っていました。
それからしばらくして、ペンパルサイトからのメールが来ていました。その人は日本文化に関心を持っていてまた日本人にも好意的な認識を持っていらっしゃる方でした。型通りのあいさつを済ませた後は、同年代という意識もあってか、そのころにはやった歌や互いが相手の国の印象などドキドキわくわくと話も弾みました。
でも、言葉の一つ一つをひろいながら翻訳機を駆使し理解するのは最初は大変でしたが、そのうち慣れてくると相手の人柄が文章にも出てくるので真面目なやさしい人であることがわかり安心して楽しく話せるようになりました。
そうなるとどんどんメールやチャット、電話と変わりいつも楽しみに次はどんな話をと待つようになりました。まだ私がWEBCAMなどを持ってないころの話です。
そこで、彼はフットボールが趣味のプログラマーで動画でファイルを送ってきてくれました。そしてそこに茶色の目のひげを蓄えた人のよさそうな人が手を振りながら呼びかけていました。今でも思い出すと淡い胸のきゅんとする初恋にも似た桜色の恋愛でした。