愛とは、お金がかかるものである。バラの花束(人によってはダイヤモンド)を買ったり、最高の思い出になるようにディナーデートを計画したり、皆さまよくご存じのことでしょう。
例え、ただのディナー、映画に高級ワインボトル一本準備しようものなら、軽く75~100ドル程度かかりますよね。ティファニーのバレンタイン特別モデルは、アメリカでは130ドルから、高いものでは1000ドルまでするものまでありました。12本ほどのバラだって、バレンタインは価格も2倍、花屋さんも万々歳ですね。
では、『好きだよ』とお金をかけずに伝える方法はあるのでしょうか?実際に最低ラインは存在するのでしょうか?
半数以上のカップルは、金銭問題が理由で功労をするという結果が出ています。ある調査では、家計をどのようにやりくりするか、が一番の問題とあがっているようで、これはセックス関係での口論を上回るものでした。いくつかのカップルは、長期に渡り衝突を回避出来ることもあるようです。本好きの人が買った本を全てクローゼットの奥にしまいこんで、見つからないようにした例もあるようです。(女性がデザイナーシューズを購入しては、クローゼットの奥に隠しているのと同じですね。)
実際の調査では、バラの花束やダイアモンドより、金銭感覚をカップル同士合致させる方が、健全な夫婦関係を保てることが明らかになっています。
下記が低予算で、絶大な効果が見込める、新時代の『愛してるよ』を伝える方法7選
1. 関係が初期の段階で、気軽に金銭関係について話せるようになっておくことが重要です。投資と健康保険、どちらを優先するか。旅行の計画も、なるべく二人で練るようにします。こうすることで、相手の金銭感覚が次第に解ってきます。
2. 真剣な交際が始まる前に、バラやダイアモンドのプレゼントから卒業し、今後の家計をどうするか話し合っておくべきです。出来る限り、家計は別にしておき、共通の出資だけ割り勘にする。家賃、ローン、光熱費はどちらが払うのか?一方が出世したらどうするのか?一方の給料が減った時はどうするのか?シナリオ別に話し合っておきましょう。
3. 寄付に関心を持つことも大切であると、あるファイナンシャルプランナーは勧めます。あなたのパートナーが関心のある分野への寄付金は、ひとつにその団体への貢献という喜びと、あなたのパートナーへの尊敬の象徴となることでしょう。
4. ある程度、金銭的に独立をしておくことです。もうひとつ、小額でよいので銀行口座を持ち、相手へのプレゼント等は、この口座から出す、というように。
もうひとつの方法は、所謂お小遣い制ですね。ある一定額までは自分の好きに遣って良いと予め決めておくことです。お互いの金銭感覚をよく理解しておくことが重要です。
5. 男性は火星から、女性は金星から生まれたものだとは、よく言われたものです。金銭問題で、イライラせず、手紙を書くことをお勧めします。自分がお金に関してどう思うか、両親からお金はどういうものと教わって育ってきたか、自分とお金の関係について、書いてる間に頭に上った血を冷やし、その手紙をお互い交換してみましょう。そして、お互いの意見の中で、『何が』違うのかではなく、『何故』違うのかを話し合ってみましょう。これを、金銭問題でもめた時だけではなく、月末や、年度末などに定期的に行うのです。こうすることで、お互いの金銭感覚の違いに縛られることなく、将来的に一緒に何かを築きあげられる希望が理解しあえるのです。
6. 計画は一緒に立てる。もし、一方が定年後はゴルフに没頭したい、と言い出したら?それに向かって一緒にお金を貯めるのか、もう一方は他の趣味を探すのか、今後の金銭プランに関して、日々の決断が変わってくることでしょう。
7. いざという時の保険も忘れずに。生命保険、障害保険、不動産ローンの相殺など、いざという時のための保険も考えておきましょう。いざという時に、バレンタインにもらった大事なダイアモンドを売らなくても済むように。
日本では、男性が働き、女性が家計を握るケースが多くありますが、海外では、生計を別々に立てたり、男性が家計を握るケースが多くあります。女性に家計を預けておけば、安心という気持ちもありますが、お互いの価値観を理解しておくことは、最終的には安定した老後を送るということにつながるのではないでしょうか。